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色鉛筆の塗り方 ー基本ー

更新日:9月2日

「心を映すヒーリングアート ~なないろの色鉛筆画~」では、塗り方が2つあります。

ずばり!ギザギザ塗りとクルクル塗り。

ちょっと幼稚な言い方ではありますが、コロリアージュなど、色鉛筆で描く“大人の塗り絵”のための塗り方です。

実はこれ“塗り絵”に限らず色鉛筆画の基本でもあるんです。


さっそく、以下の順番でご説明します。

興味のある項目から・順を追って、どちらでも!やってみながら、またはイメージしながら最後まで読んでくださいね。


いろんなメーカーの色鉛筆
私が愛用する色鉛筆たち

ギザギザ塗り は 線で塗る

手を上下または左右に動かして色鉛筆で直線を重ねる方法です。さらっとした平面的な印象に仕上がるのが特徴で、広い面積を塗り込むときに向いています。


きれいな塗り方のコツ

・行って帰る線は、できるだけくっつけて間隔が空かないようにします。

・次の段を塗るときは、先に描いた上に半分ほど重ねるとムラになりにくいです。


左から右が手順になります。



クルクル塗り は 円で塗る

細かいバネを描くイメージで、小さく回しながら円で塗る方法です。小さな角や輪郭の脇を塗るときにはみ出しにくく、ふんわりとした印象に仕上がります。

この方法を応用すると、綿のような・雲のような表現もできます。


きれいな塗り方のコツ

・次の円が前の円の空白部分を通るように意識して、円を連続させましょう。

・できるだけ円の大きさをそろえて連続させましょう。

・次の段は前の段に円が半分掛かるように重ねると、線状のムラができにくいです。


下の画像の、左から右へが手順になります。


ギザギザ・クルクルのどちらも


共通するキレイのコツは!


できるだけ~


線の隙間を作らないように色鉛筆を動かすことです。


一定の筆圧、一定の長さや大きさで


できるだけ余白を作らず連続させられる


“自分のペース”を知って


“自分のペース”で慌てず進めると


きれいに塗ることができます。


絵を動かしてムラなく塗る

色鉛筆は1回だけでムラなく塗ることはできません。

グラデーションも2回以上は塗り重ねますが、1回目と同じように上から塗ったのではムラになってしまいます。


えーーー?

どーすんの?


そこは簡単。

45~90度 絵を回して

1回目と同じことをするだけです。

分かりやすように


画像は大げさタッチです。


手を描きづらい方向に回したり


姿勢を変えなくても


絵を回して


1回目と同じように塗るだけ!


ギザギザ・クルクルも


これでほとんどの空白は埋まって


ムラの無い塗りが完成です!


筆圧や面積にもよりますが、


塗り絵なら2回でOKです。


ところで。

なぜ半分重ねながら塗るの?

結論は「筆圧は一定ではないから」です。

線で塗る場合、折り返し付近は自然と筆圧が高くなって、線の部分より色も濃くなります。厳密にいえば、1本の線に筆圧によるグラデーションができていて、ギザギザ塗りは両端が一番濃いということです。

クルクル塗りは円の上下が必ず交差するため、おのずと上下が少し濃くなります。

それを並べてしまうと、筆圧が一番強い部分どうしが重なって線状のムラができてしまいます。平均的な真ん中あたりで重ねれば、ある程度均一化することができるためです。


応用として、広い面積を薄く塗りたい・色の様子を見たいというときは、ときはあえて重ねず並べるようにして塗ることもありです。畳の目のようにならないよう気を付けてくださいね。


筆圧のコントロール

色鉛筆の画法としてもう一つ大切なことが筆圧です。

色鉛筆は、同じ色を弱い筆圧で薄く薄く重ねたところで、強い筆圧で塗ったほど鮮やかにはなりません。どんどん紙の目に薄く詰まり、最後は色が滑ってしまいます。


基本の筆圧は


鉛筆で字を書く時の筆圧です。


そう聞いて「え?」と思いませんか?


色鉛筆を引っ張り出してきたばかりの


90%以上の方は


字を書くより弱い筆圧で


さらさらさら~~~~~♪と


塗りはじめるからでしょう。


字の筆圧が強いと思う方は少し弱めに。

(ノートの字が次のページへ凹んで写る)


時の筆圧が弱いと思う方は少し強めに。

(ノートの字が裏にも透けない)


これが最初の筆圧のコントロールです。


グラデーションを使うようになると「基本の筆圧から徐々に弱めながら」というコントロールが必要になります。最初は単色で、ギザギザとクルクルを使って筆圧に慣れながら、ムラの無い塗り方ができるようにすると良いと思います。

お分かりいただけたでしょうか?


ちなみに。

たとえば、梅や桜のようなパステルピンクで塗りたいけど、手持ちは濃い目のピンクしかない。という場合、手持ちのピンクを極弱い筆圧で塗っても、見栄えがザラザラしているだけでリアルさは表現できません。

ここでやっと、近い色を単色で買い足すことをおすすめします!買い足した色と基本の筆圧でしっかり塗ればリアルさも満点です。でも・・・。

すぐには買いに行けない・たった1本は送料の方が高い・今日は手持ちで仕上げたいというときの裏技をご紹介しておきます。


手持ちの色の芯を細くする。


できるだけ色鉛筆を立てて


ゆっくり・うす~く


まんべんなく塗る。


このときは重ねず並べて塗る。


絵を回して2回目を塗る。


次に白色を重ねる。


芯を細めにして、


最初の色を紙の目に押し込むイメージで


しっかり白を塗り込む。


これでパステル調でリアルな色を出すことができます。


いかがでしたか?ギザギザ塗り と クルクル塗り。

ここでは、ちょっと幼稚な言い回しで申し訳ありません(謝)。どんな筆圧でも、どの色鉛筆でも2つの方法でムラなく塗れる!

これが、色鉛筆画の基本中の基本です。

2つの塗り方をマスターして、次へ進みましょう!


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