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第29回国際平和美術展によせて

更新日:1月26日

最初に、今回お声がけくださった株式会社クオリアートさんへ心からの感謝を送ります。


 出品オファーをいただいたとき、一つの条件というか頼まれごとがありました。

出品サイズは平面が10号と決まっていて、それを色鉛筆でとのこと。 確かに近年の私は色鉛筆で制作・販売していますが、販売用なのでサイズが小さく、誰にでも分かりやすいモチーフです。 いずれは色鉛筆で作品制作をと考えてはいましたが、日本画科を卒業し、その後も作品は日本画でしたから「色鉛筆を使ってArtの目線でF10号」そんなオファーに、久しく忘れていた緊張を感じました。


 色鉛筆ですから、基本的に線か点でしか画面を埋めることができませんし 一筆で面を描くことはできないので、どれほど時間が掛かるのかも想像できませんでしたが色鉛筆画として初めて美術展に出品するのであれば“Art”を感じられるものを生み出したい。そんな思いが生まれました。


 作品には「平和とは」というコメントをつけることになっていました。

巡回先が、9.11AttackのNew Yorkで20年目の追悼ということもあり、私自身、このコメントを深く自問する機会でもありました。  それを考える日々のある日、モチーフが天から降るかのように思いつきました。

「moonbow(夜の虹)」です。 ハワイで見られるという現実の風景で、実は私も見たことはありません。


 それからは、インスピレーションだけを頼りに「平和・平和…」と心の中で唱えながら描きました。雲の表現、画材として絵具に負けない重厚感の表現、そしてインスピレーションの表現に苦心し、3回描き直すことになりました。


出来上がったものがどうなのか? 絵は観る人が感じて決めるべきもの。 それに委ねて多くの人々に観てもらうことで 絵が一人で成長してゆくと考えていますが、 まさにそれが実現されました。


作品は「英国王立美術家協会」の名誉会員を賜り、 2022年8月、ロンドンのMALLギャラリーで開催される MINELVA2022への旅立ちが決まりました。


この作品は、私にとって新しいチャンスと可能性を見いだせた、 人生で何度目かの“初心忘るべからず”の作品になりました。


Title : A moonbow

色鉛筆画 F10


ー平和とはー

「平和」を考え、想像するとき、

世界中の人々の、心の平安に成り立つものであってほしいと願う。

暗中で悩み、恐れ、出口が見えず嘆くときも、

個々が生まれ持った光を決して手放さないことを祈って。


かいせ由子 / Yuko Kaise

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