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絵画(作画)の練習とは

更新日:1月26日

スポーツや習い事でよく耳にする練習。

より上手くなるため・大会のためなど、毎日頑張っている方がたくさんいます。

スポーツはタイム・スピード・距離などの目標のため、習い事には基準(級や段、レベルを表す資格)が設定されていることが多く、それをクリアするために練習を欠かしません。


絵画(作画)はどうでしょう。

絵を習っている方、レッスンは週1回のペースかと思いますが、

次のレッスンまでに何かの練習をしていますか?

そもそそ作画のための練習って、なんでしょうか。


実は、絵画には明確な基準(級・段など)は設定されていません。

作歴(年数や個展回数)、入賞歴などで推し量ることはできても

私のレベルは○○ですという表現が無い世界です。

ですから、言葉は悪いですが

「だらだらと」練習?のような絵が

描きたまっている方も多いのではないでしょうか。


もしもあなたが

「もう何年もレッスンに通っているけど、ちっとも変化がない」

と悩んでいるのなら・・・。

ある、大切な自己練習が足らないかもしれません。

デッサン?

スケッチ?

クロッキー?

毎日描くこと?

残念ながら、ただ毎日描くだけでは今を繰り返しているだけ。


最も大切なことは「表現力をどう養うか」です。

次のレッスンまでに1時間。

少しのエッセンスを加えて描くと、

作画はぐっと上達します。


一昨日30分+今日20分で1つ描けた。

その繰り返しだけで上達できるエッセンスとは!


・対象物(モチーフ)の、それは何かを考えて描く。

・上手に描こうとしない。

です。


考えて描く?

例えば、リンゴを1個描きます。


まず手に取って、

大きさ、重さ、手触り、いびつさ、香り、ヘタの付き方、

下から見ると?上から見ると?など、

リンゴをよくよく観察して、いろいろ感じてみる。

     ↓

どの向きを描くか決めて、テーブルに置く。

     ↓

さあ、描こう!

よし、明日描こう!(笑)

ということです。


描こうとするものが何であるかを、

自分なりに捉えようとすることが「考えて描く」です。

知った・感じたことの一つを、

リンゴの形の中に描こうとしてみてください。

思ったより重かったなら「重い、重い・・・」と

念じながら描く。(独り言もOK!)

すると、それなりにそう描けているものです。


上手に描こうとしない?

正しく描く と 上手に描く は別物で、

正しい絵=上手な絵ではありません。

絵は上手に描こうとするほど上達しません。

なぜなら上手を想像すると、

必ずと言っていいほど、記憶にある誰かの

上手な絵と無意識に比べています。

それは、真似しようとしていること。

真似るなら、模写をした方がずっとずっと

理解が深まって良い練習になります。


ちょっと脱線しますが、

著名な作品の印刷物を模写をするとき

美術用に印刷された原寸大のものがお勧めです。 (作画は模写物より小さくてもOK)

なぜなら、模写は同じ絵をそっくりに描くだけでなく、

筆圧やタッチ、混色の具合まで読み取って

同じように描こうとすること。

さながら、贋作を描こうとするところに

大きな学びがあるからです。 しかし、そんなものは簡単に手に入るものではなく

現物を目の前にして描くこともできません。

残念ながら、日本で現物を前に模写ができる美術館や博物館は、

無いといっていいほど少ないです。


参考までにこちらをどうぞ。

https://bijutsutecho.com/magazine/insight/24993


じゃあどうするの?

模写は色やタッチをまねるだけでなく

構図(レイアウト)の取り方や陰影の差を学ぶことができます。

模写したい作品の印刷物をモノクロで印刷し直して 同じレイアウト・同じ陰影をモノクロで描くと たくさんの発見が得られます。


さて本題。

もう一つ簡単な練習方法。

それは

観察の目で日常を眺める習慣

です。


私は誰かと話しているとき、ふと相手の眉毛を見て

「こう生えるのか」とか、ほくろを見て「○○色だな」

服のシワを見て「こういう姿勢のときのシワはこうか」

など、

無意識に観察して淡々と感じたりしています。

たまに、しげしげと見つめてしまう失敗もします(笑)

相棒のコーギーを撫でながら

「夏毛はこういう硬さか~」

「鼻ってエナメル靴の先みたいや」など。

描くために観察しているのではなく

観察が日常で、すでに癖です。


私たちは、見ているようで・知っているようで

実は分かっていないことが多いです。

日常生活は、既成概念を知っていれば過ごして行けますから、

わざわざ観察しようと思いませんよね。

ほくろは黒い → 黒で描く

暗い=黒 → 影や夜を黒で描く

葉は緑 → 色を混ぜずにビリジアンだけで描く

灰色の空 → 曇り空をグレーで描く

最近は少なくなりましたが、

子供が太陽を描くと赤。

などなど、挙げたらきりがありません。


既成概念の知識が無意識に絵に出るように

自分で感じた蓄積(インプット)も、

自然と作画に現れるものです。


自分のインプットが多い人の絵は、

そうでない人より豊かで説得力があり

それを総じて「表現力がある」と言います。

不自然そうな表現も、

なぜそう描いたかを理解している人の絵は

訴求力があります。


作画に一番大切なものは表現力です。

あなたの表現力を高めるために

ぜひ、参考にしてみてください。

あるとき、すっとあなたの絵が変わるはずです。


ー追伸ー

練習で描いたものは、

レッスンのどこかで必ず先生の教示を仰ぎましょう。

返ってきた言葉があなたの気づきになり、画力になります。


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