グラディエンスアート
は、2013年にかいせ由子が考案した色鉛筆の楽しみ方です。
私は日本画を学び、卒業後の10年間を個展で販売活動を続け30歳で折筆しました。 15年後、再び持った筆が色鉛筆です。
グラディエンスアートは
センスを問われる絵画タッチが不要。 ベタ塗りのグラデーションだけで
立体的にも、美しくもなる描き方は
絵本のようなソフトさも
グラフィクスのような鮮やかさも表現できます。
発案のきっかけ
2012年、木曽三川公園内で絵画ワークショップ開催を打診されたことでした。
大人から子供まで楽しめる内容で
道具は貸出し。
2時間程度で終われる。
それが条件でした。
当時、私は名古屋市で絵画教室を開いていましたが
大人はともかく、
子供が絵の具を使うと何が起きるのか。
そんなことはよく分かっていましたし
画材貸出しは大変なことです。
そこで色鉛筆に目を付けました。
私自身、少ないスペースで・簡単に片づけられる作画を考えて、色鉛筆で描くペットさんの肖像画を描き始めていたからです。
初めて色鉛筆で描く人に
鮮やかで美しい絵が
ストレスフリーで誰でも描ける。
それが色鉛筆ということを
知ってもらうには
体験してもらうにはどうしたらいいか?
そこで「線画」を用意することにしました。
いわゆる塗り絵式ですが、
描き上がったら輪郭線が見えなくなる方法を採用し
私が15種類ほどの線画を描きました。
そしてできるだけ少ない色数で鮮やかに。
初心者がどうレイヤードしても
絶対に汚くならない色と色数を考えて
基本の9色が決まり
”七彩の鉛筆画”として始まりました。
基本の9色の意味
色相環から抜粋した9色のレイヤードに慣れれば、他の色や好きな色で描くときに色選びの基礎ができている。濃色と単色の使い分けも容易にできると考えたものです。
少ない色数だから、子供も大人も色選びに迷うことが無く、簡単にレイヤードをマスターできて、セルフヒーリングにも役立つという良さがあります。
もちろん、色を知っている方なら最初から好きな色で始めて頂けます。
グラディエンスアートの意味
色鉛筆には、レイヤードという重ね描きで色を出したり、グラデーションを描いたりする技法があります。
グラディエンスには、色や形を段階的に変化させるという意味があります。
私は、色鉛筆画にはグラデーションという単一的な表現より、グラディエンスのほうがレイヤードの技法に近いと感じています。
絵画や作画の知識はもとより
色鉛筆の使い方を知らない方でも
わずかな技法と
少しのコツを掴めば
誰でも自分の作品のように描ける。
しかも
少ない画材と小さなスペースで
準備や片付けも簡単。
好きな柄を選んだら
自分の世界に没入するだけ。
柄があるから、色の表現に専念できて
飾りたくなるような絵が描き上がる。
その没入感や楽しさを多くの方に知っていただき、ご自身の励みや新しい楽しみにつながってゆくことを願って「グラディエンスアート コロラーレ※」を立ち上げました。
グラディエンスアートとは、
色鉛筆の色重ねによってグラデーションを描く絵画
そんなふうに思って、興味をお持ちいただけたら幸いです。
コロラーレ=塗る作業(イタリア語)
グラディエンスアートには著作権が含まれており、現在、意匠登録の手続き中です。
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